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住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)
今年も低金利が続いたので、住宅ローンの借り換えをされた方も多かったのではないでしょうか?
借り換えをした場合、提出する書類記載方法が少し変わりますので注意が必要です。
また、2回以降借り換えた場合は、年末残高がどのような計算式になるのか、国税庁のホームページにも書いてありません。
私が実際に税務署に問い合わせて教えて頂いた計算式について、お伝えしたいと思います。
ぜひ、参考にして2020年も漏れなく、住宅ローン控除を受けてくださいね。私は2016年に2回借り換えを行いました。
住宅ローン控除の計算式
借り換え後のローン返済期間は10年以上残っていますか?
住宅ローン控除を受けられる条件は以下の2点です。
(1) 新しい住宅ローン等が当初の住宅ローン等の返済のためのものであることが明らかであること。
(2) 新しい住宅ローン等が10年以上の償還期間であることなど住宅借入金等特別控除の対象となる要件に当てはまること。
住宅ローン控除は、一番初めに住宅ローンを借りて10年間控除が受けられます。
ただし、借り換えを行った後も上記の条件を満たす必要があるので、借り換え後も10年以上のローンを組んでいることが必要です。借り換えを行うときには、10年間の控除が終わるまで償還期間が10年を下回らないよう注意が必要です。
年末残高の計算方法(借り換え1回)
A=借り換え直前における当初の住宅ローン等の残高
B=借り換えによる新たな住宅ローン等の借入時の金額
C=借り換えによる新たな住宅ローン等の年末残高
とすると、
(1)新しい住宅ローンの借り入れ時の金額が借り換え直前の残高より少ない場合(A≧B)は、
簡単で、そのまま借り換えによる新たな住宅ローンの年末残高(C)になります。
ですので、銀行から送られてきた年末残高の証明書の金額をそのまま記載すれば大丈夫です。
(2)新しい住宅ローンの借り入れ時の金額が直前の残高より多い場合(A<B)は、
C×A/B=対象額
になります。
例:
A 借り換え直前の当初の住宅ローン残高:3000万円
B 借り換えによる当たらな住宅ローンの借入時の金額:3200万円
C 借り換えによる新たな住宅ローンの年末残高:3100万円
3100万円×3000万円/3200万円 = 2906万円
年末残高の計算方法(借り換え2回)
A:借り換え直前における最初の住宅ローン等の残高
B1:1回目の借り換えによる新たな住宅ローン等の借入時の金額
A1:借り換え直前における1回目の住宅ローン等の残高
B2:2回目の借り換えによる新たな住宅ローン等の借入時の金額
C:2回目借り換えによる新たな住宅ローン等の年末残高
新しい住宅ローンの借り入れ時の金額が直前の残高より少ない場合(A≧B2)は、
C×A/B1=対象額
※1回目の借り換えは上記の借り換え1回の場合だけで大丈夫です。
新しい住宅ローンの借り入れ時の金額が直前の残高より多い場合(A<B2)は、
C×A/B1×A1/B2=対象額
となり、2回分の割合を掛け算する必要があります。
例:
A:借り換え直前における最初の住宅ローン等の残高:3000万円
B1:1回目の借り換えによる新たな住宅ローン等の借入時の金額:3200万円
A1:借り換え直前における1回目の住宅ローン等の残高:3100万円
B2:2回目の借り換えによる新たな住宅ローン等の借入時の金額:3300万円
C:2回目借り換えによる新たな住宅ローン等の年末残高:3250万円
3250万円×3000万円/3200万円×3100万円/3300万円 = 2862万円
問い合わせ
書き方がわからない方は、税務署に電話か書類を持っていけば書き方を教えてくれますよ。
必要な書類をそろえて税務署に行きましょう。
確定申告の期間が2020年2月17日〜3月16日までなので、その期間を外して申請に行きましょう。
住宅ローン控除はいつでも大丈夫で、忘れていた方も住宅を購入した次の年から5年以内に申請すれば、遡って還付金が返ってきます。
・住宅借入金等特別控除とは
HP:https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1213.htm
・借り換えをしたときの計算方法
HP:https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1233.htm
・問い合わせ窓口
HP:https://www.nta.go.jp/shiraberu/sodan/sodanshitsu/9200.htm
ご参考:住宅ローンの借り換え
まだまだ低金利が続いています。
一度借り換えた方も、今の金利を確認してみてください。
2回目以降もお得になる場合があります。
ぜひ、このチャンスに借り換えをおすすめします。
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